個人的にずっと注目している音楽レーベル「Ghostly International」から、またまた気になる新譜がリリースされました。
ドリームポップ・デュオ Crushed による、待望のデビューアルバム『No Scope』です。
Crushedとは?──EPで話題に、Ghostlyと契約へ
Crushedは、Temple of AngelsのフロントマンBre Morellと、WeekendやTopographiesの元メンバーであるShaun Durkanによる2人組。
2023年にリリースしたEP『extra life』が早くも話題となり、PitchforkやNPRでも取り上げられるなど注目を集めた結果、Ghostly Internationalとの契約が決まったそうです。
『No Scope』はこんなアルバム!
『No Scope』は、そのEPに続く初のフルアルバムでありながら、まるで集大成のような完成度を感じさせます。
特に印象的なのは、以下のようなポイント。
- トリップホップやブリットポップ、90年代オルタナなどをブレンドしたサウンド
- 柔らかくも力強いヴォーカルと、浮遊感のあるシンセ&ギター
- Japanese BreakfastやWeyes Bloodの作品でも知られるJorge Elbrechtによる共同制作
- ドラムンベースやビッグビート、Lo-fiっぽさも感じるリズムセンス
- 『Donuts』を彷彿とさせるような、コラージュ的なミックス処理
とくにリモート制作から始まり、プロデューサーとのセッションへと進化した過程にも注目したいところです。
フィジカルも充実!CD・アナログ・Tシャツセットも
デジタル配信だけでなく、CD・アナログ盤・Tシャツセット付きCDなど、フィジカルリリースも豊富に用意されているのがうれしいところ。
さらに日本盤CDには、話題のEP『extra life』の楽曲全6曲がボーナストラックとして丸ごと収録されています。これから聴く方にもやさしい完全盤ですね。
イベント情報:UKツアーをスタート!
2025年初頭には、Crushed初となるイギリスでのライブを実施。
その準備期間中に、本作『No Scope』の制作が進められたとのこと。
ライブでは、EP収録曲のライブアレンジや、新曲の試奏も行われていたそうで、ファンにとっては見逃せない展開です。
今後の展開にも期待!
Ghostly Internationalというだけで注目してしまいますが、Crushedのこのアルバムはそれ以上に「音」として純粋に楽しめる1枚。
ジャンルの垣根を越えたサウンドと、息の合ったツインヴォーカルの絡みがクセになります。
今後のリリースや、国内盤展開にもぜひ注目していきたいところです!