Ghostly Internationalから気になる新作。quickly, quickly『I Heard That Noise』が4月18日リリース予定
好きな音楽レーベルってありますか?
私にとっての“信頼のレーベル”のひとつが、Ghostly Internationalです。IDMやエレクトロニカ、ちょっとひねりのあるインディー系が多いんですが、これがまた外れがない。
最近だとWhatever The Weatherのリリースが記憶に新しいところ。
quickly, quicklyの新作『I Heard That Noise』
そんなGhostlyから、またもや気になるアルバムが登場します。
アーティストはquickly, quickly、タイトルは『I Heard That Noise』。
リリースは2025年4月18日予定で、レコードとカセット、配信での展開とのことです。
さらにうれしいことに、日本独自でCD化されることも決定。
CDにはボーナス・トラックが1曲追加され、歌詞と対訳付きという充実仕様。
同じ4月18日にリリース予定とのことで、フィジカル派にも嬉しいニュースです。
ギター、ベース、ドラム…から“ノイズ”へ。美しさと実験性の交差点
事前に公開されている楽曲もいくつかあって、個人的に特に気に入ったのが「Enything」。
ギター、ベース、ドラムによる最小限でシンプルな構成に、途中からじわっとノイズが乗ってくるんですが、その“ノイズ”が不思議と美しいんです。
まさにタイトル通り「I Heard That Noise」という感じで、心の奥の記憶を揺さぶるような響き。ああ、これはアルバム全体もかなり期待できそう……。
Ghostlyの公式ページには、アルバム全体についてかなり丁寧な解説が載っていて、どうやらこの作品はフォーク的なアプローチを土台にしつつも、ノイズや変則展開、エモーションに満ちたサウンドが散りばめられているとのこと。フィル・エルヴラムやNick Drake、Dijonといった名前も参考に挙がっていて、もうこれだけでご飯3杯いけそうな予感。
ちなみに「Raven」や「Take It From Me」もYouTubeにアップされていて、現時点で聴ける曲たちだけでもかなり振れ幅があります。それでいて不思議と統一感があるのがすごい。

『I Heard That Noise』全11曲のトラックリストはこちら
- I Heard That Noise
- Enything
- Take It From Me
- This House
- This Room
- Beginning Band Day One
- I Punched Through The Wall
- Hero
- Raven
- Drawn Away
- You Are
アルバムタイトル曲「I Heard That Noise」や、「Beginning Band Day One」「I Punched Through The Wall」あたりも気になる存在。ノイズやジャンプスケア的な音作りの中に、どんなストーリーがあるのか、じっくり聴いてみたくなります。
quickly, quickly – Take It From Me (Official Lyric Video)
quickly, quickly – Raven (Live Performance)
quickly, quickly – Enything (Official Video)
音に包まれる予感。今から楽しみな一枚
“ポップ”と“ノイズ”、“記憶”と“実験精神”が交差するような作品って、なかなか出会えないけれど、このアルバムはまさにそんな予感。
Ghostlyファンとしても、そしてquickly, quicklyというアーティストを追いかけたくなるような内容としても、これは見逃せない作品になりそうです。